SUBARU ワクワクで、未来を

Text by 大西健斗
Photography by 福家信哉

2025.08.28 生きものと間近に出会い自然公園で遊び尽くす!

ご利用者さんとガイドヘルパーのおでかけに密着する企画「Let’s おでかけ」。
第2弾は、ヤノさんとミナキさんが、ベテランヘルパー大向さんのサポートのもと学生スタッフの落合さん(関西福祉科学大学)&相良さん(四天王寺大学)と、大阪・吹田にある体験型生きもののミュージアム「ニフレル」と万博記念公園へおでかけ!

今回のおでかけ先は、大阪・吹田にある体験型ミュージアム「ニフレル」と万博記念公園。 

「ニフレル」は、水族館・動物園・美術館の魅力を融合させた体験型施設です。生きものをまるで手が届きそうなほど近くで観察でき、子どもから大人まで感性が刺激される展示が魅力で、連日賑わいを見せています。「万博記念公園」には四季折々の花々が咲き、アスレチックやバーベキューなどが楽しめるほか、広大な芝生広場ではさまざまなイベントも開催。太陽の塔を望む美しいロケーションで、自然や文化を一度に満喫できる人気スポットです。今回も久しぶりの遠出&大型施設へのおでかけとあって、みんな少しドキドキしていましたが……。どちらも楽しみどころ満載の遊び場とあってどんどん足取りが軽くなる、おでかけに密着しました!

夏は暑さ対策も万全に。みんなで準備を整えて出発!

この日はおでかけ日よりの快晴! とはいえ、ジリジリと肌を突き刺すような暑さで、ご利用者さんもスタッフ一同も熱中症対策を万全にして待ち合わせ場所のスバルへ。この日のガイドヘルパーをつとめる落合さん&相良さんは、学生スタッフながら慣れた様子で、ヤノさんとミナキさんともコミュニケーションをしっかりと取りつつ、寄り添いながらサポート。

みんなで帽子や着替えの服、タオルなど忘れ物がないか入念にチェック。ヤノさんはみんなとハイタッチしながら、あちらこちらへと気になるところを走って確認するルーティンで大忙し! ミナキさんはお気に入りの黒いコーヒーの缶を肌身離さず、準備万端の様子。みんなで出発前に記念撮影して、いざ出発!と、その前に。朝からエネルギッシュに走り回ったヤノさん、シャツが汗だくになってしまったので、着替えてからでかけることに。しっかりみんなで助け合いながら、臨機応変にサポートする様子がとても頼もしい。 無事着替えも終わって、みんなで万博公園駅へ Let’s おでかけ!

新しいTシャツに着替えて準備バッチリ!

さまざまな生きものやアートに触れて

前回の「Let’s おでかけ!」はコロナ禍が明けて間もなかったこともあり、ご利用者さんたちも久しぶりのおでかけでしたが、最近はいままでの日常が戻ってきておでかけすることも増えたそう。とはいえ、今回のおでかけ先はいつもより少し遠出。ヤノさんもミナキさんもとても楽しみにしていたとのこと。

まずは、万博記念公園駅を出てスロープを降りてすぐのところにある「ニフレル」へ。到着するやいなや、カラフルな内容や電飾に興味津々のふたり。受付をすませて館内を、勢いよく回っていきます。二フレルは、「感性にふれる」がコンセプトの“生きてるミュージアム”です。水族館や動物園、アート展示などがひとつになった体験型施設で、魚など水辺の生き物を中心とした約120種1,000点の生き物を展示。この日のように暑い夏でも涼しく快適に楽しむことができます。

ミナキさんが先導を切っていざ、入場!

工夫を凝らしたレイアウトで、いろいろな角度から生き物を観察することができるところが「二フレル」の魅力のひとつ。360度ぐるっと回って観察できる水槽をひとつひとつ見て回ったり、天井に映る魚の影をじーっと目で追いかけたり。お魚たちに釘付けに。ヤノさんは、ひとつひとつチェックしながらも、スイスイ次の展示を見てあっという間に先に進んでいくタイプ。ミナキさんは気になる展示をゆっくり見たいタイプで、それぞれ楽しみ方にも個性が出ていました。学生スタッフの落合さんも相良さんも、それぞれのペースに歩幅を合わせながら、一緒に展示を楽しみつつ、生き物の説明をしたりと声をかけながら丁寧に接している姿が印象的でした。

ゆっくりじっくり見て回るミナキさん。
どんどん先に進むヤノさん。

アーティスト・松尾高弘による宇宙から星を眺めるような神秘的な空間アート体験「WONDER MOMENTS」では、水の彫刻や花木、宇宙などが球体に描かれ、うつろいゆく光のシャワーをベンチで座ってまったり眺めたり。非日常な体験にみんな大喜びの様子。

自然をモチーフにした26のシーンが、ランダムに映し出されるインスタレーション。

ヤノさん、お魚に比べて動物が苦手なようで、トカゲの展示にびっくりして逃げちゃう場面も! また、偶然にもホワイトタイガーのごはんタイムを観ることができたのですが、みんなには迫力満点すぎたようで恐る恐る眺めていました(笑)。

トカゲにびっくり!
頭上にはホワイトタイガーが!

昼食はホワイトタイガーの展示のすぐ隣にある、併設のピクニックカフェ「EAT EAT EAT」へ。ヤノさんはカレーライスを、ミナキさんはハンバーガーを注文。お腹が空いていたのか、ヤノさんはあっというまにペロリと完食。ミナキさんはじっくりしっかり味わいながら、午後に備えて腹ごしらえ。アウトドア風の店内で、みんなで涼しく快適にピクニック気分も味わえて大満足!

ハンバーガーをバクリ!

その後は、アメリカビーバーやカピバラ、ケープペンギン、ワオキツネザルなどが自由に過ごすエリアにお邪魔してすぐそばで「うごき」を感じる体験をしたり。隅々まで「二フレル」を満喫しました。

目の前で泳ぐビーバーを恐る恐る観察中のミナキさん。

自然に囲まれた公園で、ユニークな自転車やボートに挑戦

「二フレル」を後にして、今度は万博記念公園へ! 公園入り口に向かう途中も、ヤノさんは長〜い階段を見つけて猛ダッシュで登って元気モリモリ。

ヤノさんと一緒に相良さんも猛ダッシュ!

券売機で入園券を買って、いよいよ園内へ。現在、夢洲で「大阪・関西万博」が開催中ですが、この吹田でもちょうど55年前に「日本万国博覧会」が開催され熱狂的な盛り上がりをみせていました。その会場跡地を整備した広大な園内には、自然文化園と日本庭園のエリアに、太陽の塔やEXPO’70パビリオンなど、多様な施設があり、現在も老若男女が訪れる人気スポットです。

シンボルとなっている岡本太郎作の「太陽の塔」をバックにみんなで記念撮影! ぐるっと公園を回って楽しむ予定でしたが……あまりの暑さのため、ミナキさんは入り口のカフェでアイスを食べながら休憩して待つことに。

体力自慢のヤノさんは、駆け足で「万博おもしろ自転車広場」へ。街では乗ることができないユニークなおもしろ自転車が約40種類・約100台あり、自由にコース内を乗車することができます。ヤノさんはひとつひとつ、いろいろ乗り比べながらコースを疾走! 漕ぐのが難しそうな自転車も器用に運転して、次々と乗りこなし笑顔に。

ワクワクを抑えきれず「万博おもしろ自転車広場」までダッシュ!
たくさんの自転車にチャレンジ中。

水分補給もしながら、休み休み楽しんだあとは園内にある「夢の池」でサイクルボートに挑戦!くじら型のボートを選んで、相良さんと一緒に乗船。

広い池の中をぐんぐん漕ぎ進みながら、カメラ目線でピースできるほどの余裕っぷり。ハンドル捌きもなんのその、水面でのひとときを楽しみました。

公園内では、運動神経の良さと器用さを発揮したヤノさん。この日はここでおでかけは終了。駅でお別れして、それぞれの家路へ。

今回の密着取材でも、ガイドヘルパーのみなさんは、ご利用者さんの興味関心にしっかりと寄り添いながら、それぞれの個性や特性、ペースに合わせてサポートしてヘルパーも一緒に楽しんでいました。できることはできるだけ自分で、ひとりで難しいことは一緒に取り組みつつ、挑戦したり遊んだり、めいいっぱいおでかけを楽しむ姿が印象的でした。

落合さんはおでかけを振り返って、「とても暑い中でしたが、たくさんの魚、動物を利用者さんと一緒に見ることができてとても楽しかったです!」とコメント。相良さんは「久しぶりに会ったのでお互いに緊張したと思いますが、水族館や乗り物など楽しめて良かったです!」と一緒にいい思い出を作れたと話してくれました。

今回のおでかけも遊び尽くして大満足の一行。次はどんなところへおでかけするのでしょう? 次回にも乞うご期待!


二フレル
世界最大級の水族館「海遊館」がプロデュースする新感覚の体験型ミュージアム。水族館・動物園・美術館の要素を融合させた、来場者の五感を刺激するユニークな展示が魅力。魚や鳥、小型哺乳類など、多様な生きものたちと間近で出会うことができる。

【住所】大阪府吹田市千里万博公園2-1  EXPOCITY 内 
【営業時間】平 日 10:00~18:00   ※土・日・祝 季節により変動 
【休館日】年中無休 ※年に1回設備点検のための臨時休館あり

【WEBサイト】
https://www.nifrel.jp

万博記念公園
1970年に開催された「日本万国博覧会(大阪万博)」の跡地に整備された、広大な文化・自然公園。公園の象徴である「太陽の塔」は、内部見学も可能。春の桜や秋の紅葉など、四季折々の自然も楽しむことができ、現在も大阪を代表する遊び場として親しまれている。

【住所】大阪府吹田市千里万博公園 
【営業時間】9:30~17:00   ※入園は16時30分まで 
【休館日】毎週水曜日 ※4月1~GW、10・11月は無休

【WEBサイト】
https://www.expo70-park.jp/


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