SUBARU ワクワクで、未来を

Text by 大西健斗
Photography by 福家信哉

2024.02.16 新卒入社のスタッフに聞く
スバルってどんなとこ?

新卒1年目

森田 希望

2000年生まれ、大阪府羽曳野市出身。大阪芸術大学 芸術計画学科に在学中にスバルでアルバイトをスタート。卒業後、新卒で入社しエリアに配属。母もスバルの放課後等デイサービスに勤めている。障がい者アート、地域コミュニティーに関心があり、大学で学んだイベントの企画・運営などのノウハウを活かした地域と利用者さんが繋がれる仕組みづくりを模索中。

働き方も仕事内容も人それぞれだからこそ、考え方も経験もいろいろ。ということで、あらためて仕事のことやスバルのこと、なかなか言えない本音まで、スタッフにじっくりと話を聞いてみるこの企画。
第2回目は、アルバイトから新卒で入社して1年目の森田さんにインタビュー。前回登場した福井さんがリーダーを務める「エリア」スタッフで、大学ではイベントの企画や運営を学んでいたという森田さん。福祉の世界はスバルが初めてということもあり、学ぶことがたくさんで苦労しながらも、「やりたいこと」に取り組みやすい環境で楽しく充実した日々を過ごせているそう。新入社員からみた、スバルはどんな会社なのでしょう? 

新卒で初めて福祉業界へ。「やりたいこと」に挑戦できる働きやすい環境

まずは森田さんがスバルで働き始めたキッカケについて教えてください。

もともとは母が働いていることもありスバルのことは知っていました。ですが、私は大阪芸術大学の芸術計画学科というイベントの企画や運営を学ぶところに通っていて、福祉関係とは全然違うことを学んでいました。ただ、新型コロナ禍でイベントの実技があんまりできない学年でした。そのときに、地域コミュニティに取り組んでいる先生から、「障がい者アートというのがあってね」と教えてもらったのがキッカケでした。福祉の業界のことは知らなかったのですが、母も働いていて、家も近いのでアルバイトで入ってみようかなと思ったところからスタートしました。2年ほどアルバイトさせてもらって、楽しかったこともあり新卒で入社して今にいたります。

お母さんともお家でスバルのことをよく話されていたのでしょうか?

そうですね。母は子どものことが好きで、今もスバルの放課後等デイサービスで働いています。家で、すごく楽しそうに仕事の話しをしてくれていました。楽しそうに働いている姿が、アルバイトをするに当たっても心強かったですし、良い環境なんだろうなとも思っていました。実際に福祉の世界に入ってみるとわからないことも多かったのですが、障がい者アートの時間もあったり、関心のあったことにも取り組めて、楽しく続けることができました。

学生アルバイトの頃は、主にどういったお仕事を?

大学生の間は、外出支援のヘルパーとして働いていました。それまでは、そういう仕事があることすら知らなかったので、最初は先輩と利用者さんが外出しているところに同行することから始まりました。初めての同行はグループホームから出発して、和太鼓の練習をする施設までのお出かけで、最初はどういうところに気をつければいいかもわからず、今思うとただただ着いていくだけで、とにかくメモをとることしか何もできず……。

アルバイト時代や同行者支援で、今に活きている学んだことは?

パッと見た感じでは、わからないことばかりなので、しっかりと見て利用者さんの気持ちを汲み取ることでしょうか。一見しただけでは、身の回りのことも自分でできる方なのかなと思っていても、こだわりが沢山あることが多くて。たとえば、いつものルートやそのときに行きたい道でないと目的地まで行けなかったり、変に声をかけちゃうとパニックになっちゃうことも。なので事前に利用者さんの特性を教えて頂きながら、同行する時も注意深く様子を見て見守ることを心がけています。先輩やスタッフ同士でも「いつか利用者さんがスバルから卒業したり、環境が変わったとしてもできることが多い方がいいよね」と話しているので、できることはやってもらうことを心がけています。電車に乗る切符を買うときに、お金は入れられなかったとしても、ボタンを押すのはできるならやって頂いたり。そういう細かいところもしっかりと意識しながら、相手に寄り添ってサポートさせて頂くことを学びました。

働いてみて感じた、スバルのいいところを教えてください!

母から「やりたい!」と言えば、やらしてくれるよと聞いてて、周りを見ていても本当にそういう環境だと思うので、そこはすごく良いところだと思います。まだ歴も短いので私自身はこれからいろいろ頑張ってみたい段階ですが、アルバイトの頃から「こういうプロジェクトがあるから、一緒にしてみいひん?」と声をかけてもらったり、やりたいことがあれば、しっかりとやらせてもらえる会社だと思います。なので、やりたいことがある人にはすごく向いていて、働きやすい環境だなと思います。
それから、働いている人が元気で明るい人が多いところ。なにより、利用者さんがどうすれば過ごしやすいか、すごく利用者さんのことを考えている人ばかりなところです。利用者さんが次の行動をしやすいように、スケジュールを掲示していたり、グループホームだと部屋に趣味のものが置いてあったり。自分ではやりたいことを提示できない方もいるので、ちょっとした言葉から汲み取れるかを常に意識されていたり……。「今日なんかこういう動きをしておられたので、この方が良いのでは?」とスタッフ同士で話し合ったり、 日々の中でしっかりと変化を見つけようとしてるところを見ていると、本当に利用者さん想いだと感じます。

ちなみに、今までにどういったプロジェクトに参加されてきたのでしょうか?

「アート活動がしたい!」というチームに参加しています。そこでは、手拭いを染める泥染の職人さんに来てもらって、利用者さんと一緒に作った手拭いを職員の方にプレゼントする取り組みをさせてもらったり。働いている人たちに、手作りのパンや淹れたてのコーヒーを飲んでもらってホッする時間を提供する「朝カフェ」の運営をさせて貰っています。仕事終わりの「夜カフェ」もあるのですが、まだまだ先輩方に混ぜてもらっている段階なので、これからは自分も提案をしていけるようになりたいです!

地域の方と利用者さんを繋ぐ、アート活動やイベントを企画したい

初めて福祉の世界で働き始めてからなにか変化はありましたか?

今までは障がいを持ってる人と関わることが少なかったので、電車や町で大きい声を出している人を見かけたりするとびっくりすることもありました。ですが、スバルで働いて障がいを持っている人と関わっていく中で、自分が無知だったせいで驚いたり怖いと思ってしまっていたんだなと気づくことができました。今は障がいについての知識を身につけたり、特性を知ることができ、びっくりしたりすることもなくなりました。むしろ、どういう理由でそういう行動をしているのか興味関心を持つことで、自分自身が人として成長できて来ているように思います。

まだまだ学び始めた段階だからこそ、大変だなと感じることはありますか?

ひとつは、利用者さんとの距離感に悩むことがあります。相手のことを想っていても、関わり方によっては相手に不快を与えてしまうこともありますし、見守っているだけでは良くないこともあります。距離感の測り方、必要とされる支援の見極めができるように、これからも沢山教えて頂いたり、経験を積んでいきたいです。最初、「こんにちは」と言っても返事をしてもらえなくても、 何度も会っているうちに距離が縮まると挨拶をして下さるようになったりします。その瞬間が、めちゃめちゃ嬉しくてすごくやりがいに繋がっています。

前回、このインタビュー企画に登場した福井さんが「エリア」の上司なんですよね。

そうです! すごく話を聴いてくださるし、話しやすい雰囲気で、自分でも気づいていないことを気づかせて下さったりします。新卒はまずエリアに配属されて、いろいろな施設やサービスを経験してから自分に合った仕事を見つけていくので、いまはとにかくたくさん学んでいるところですね。

その中で、気をつけていることはなんですか?

わからないことがあったら、すぐに聞いて教えてもらうことを大事にしています。あやふやに進んでいくとのちのち自分がしんどくなると思うし、事故につながってしまってはいけないので。みんなやさしく教えてくれるし、「何回でも聞いてや!」と言ってくれるので、本当になんでも質問しています!

最後に、これからスバルでやってみたいことについて教えてください!

大学で学んでいたイベント作りや地域のコミュニケーションに関心があるので、まずはスバルのある羽曳野の地域の方が、集まっておしゃべりできるような機会をつくることから始めたいです。その中には、昔の私みたいに障がいを持ってる人に馴染みがない人もいると思うので、ゆくゆくはアート活動やイベントを企画して、地域と利用者さんがつながれる機会をつくれるようになりたいと思います!


エリア(羽曳野)・ふらっと(守口)
羽曳野と守口にある、新人育成や社内のさまざまな部署・仕事とスタッフの強みのマッチング、人手が不足した施設へのサポート対応などを行うチーム。
入社後、配属先が決まるまで6ヶ月ほど所属。また、仕事につまずいた人を受け持ち、社内のいろいろな人・機会・情報に触れながら、「何に興味関心を持てるのか?」「自分にはどんな長所・短所があって、どんな環境であれば働きがいを得られるのか」を一緒に考え、実際に経験し、調整しています。


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